2017年12月11日月曜日

Fireタブレットに最適な microSD カードはどれ?【検証してみた】

Fire タブレットは microSD カードを使うことで、本体のストレージ容量が少ないモデルでも簡単に容量を増やすことができます。Amazon ビデオや Kindle 本のデータを SD カードに保存しておけば、外に持ち出せるコンテンツが増える上、本体が容量不足になるのも避けられます。内部ストレージの少ないモデルを使う場合は、SD カードはほぼ必須と言えるかもしれません。

人によってベストな容量は違うと思いますが、自分は 32GB の SD カード(実売価格 2,000 円前後)を使っています。Amazon でベストセラーと書いてあったものを買ってなんとなく使っていましたが、これ、性能的には他のと比べてどうなんだろう?と疑問に思ったので、32GB の microSD をいくつか入手して速度を比較をしてみました。

用意した microSD カード


上から 3 つが「Class 10」「UHS Speed Class 1」対応、一番下の SanDisk は上位モデルの製品で「UHS Speed Class 3」「Application Performance Class 1 (A1)」「UHS Videos Speed Class 30 (V30)」対応となっています。

測定環境


PC および Fire HD 8 (2016) で測定を行いました。

PC では USB 3.0 のカードリーダー (Transcend TS-RDF5K) を使用し、CrystalDiskMark で microSD の速度を測定しました。シーケンシャル(連続したデータ)アクセスとランダムアクセスが計測されます。測定に使用した PC の性能的な要因から、測定値は microSD の最大性能ではない可能性があるため、結果はあくまで同一条件下での比較として見てください。

Fire HD 8 では Android アプリの A1 SD Bench を使用した計測と、ファイルマネージャーアプリを使用して、内部ストレージから microSD への 1GB のファイルのコピーにかかる時間をストップウォッチで測定しました。

測定結果


CrystalDiskMark のベンチマーク結果
トランセンド(UHS スピードクラス 1)

シリコンパワー(UHS スピードクラス 1)

サムスン(UHS スピードクラス 1)

サンディスク(UHS スピードクラス 3)

読み込みでは、シリコンパワーのランダムリードが若干遅い以外は、どれもほぼ同じ数値が出ました。読み込みに関しては、どの microSD もそれほど大きな差はないようです。

書き込みに関してはそれぞれに異なる傾向がありました。

シーケンシャルライト (Q32T1) の結果は速い順に以下のようになりました。

サンディスク (UHS 3)    54.65 MB/s
サムスン (UHS 1) 34.44 MB/s
シリコンパワー (UHS 1) 28.23 MB/s
トランセンド (UHS 1) 25.22 MB/s

やはり UHS スピードクラス 3 の SD カードは規格通り速いようです。UHS スピードクラス 1 の SD カードではメーカーによって書き込み速度がそれぞれ異なり、UHS 1 の中ではサムスンが最も速い結果になりました。

ランダムライト (Q32T1) の結果は速い順で下記のようになりました。

シリコンパワー (UHS 1)    3.317 MB
サムスン (UHS 1) 2.643 MB
サンディスク (UHS 3) 2.466 MB
トランセンド (UHS 1) 1.354 MB

シリコンパワーはランダムリードが他より遅い反面、ランダムライトは一番速いという結果になりました。トランセンドはシーケンシャルライトに続きランダムライトでも最下位で、書き込み性能が全体的にあまり良くないようです。

A1 SD Bench の結果
トランセンド

シリコンパワー

サムスン

サンディスク

結果は速い順で以下のようになりました。

Read Write
サンディスク    63.47 MB/s   53.24 MB/s
サムスン 47.97 MB/s 31.67 MB/s
シリコンパワー 45.89 MB/s 27.39 MB/s
トランセンド 36.24 MB/s 22.49 MB/s

読み込みも書き込みも、順当に UHS 3 のサンディスクの速度が一段上という結果になりました。UHS 1 の中ではサムスンが最も速い結果となりました。

PC での測定ではあまり差が出なかった読み込み速度も、Fire HD 8 でアプリを使って測定をした場合には、ある程度の差が出ました。ベンチマークの計測方式が異なっている可能性もありますが、PC で使用した場合よりも、実際にタブレットで使用する場合の方が microSD の性能差は大きく出やすいのかもしれません。

1GB ファイルのコピーにかかる時間の測定結果

サンディスク    20.71 秒
サムスン 37.40 秒
シリコンパワー 42.07 秒
トランセンド 54.60 秒

ファイルコピーの実測でもサンディスクが圧倒的に速い結果になりました。ファイルコピーの結果は、A1 SD Bench の Write 結果にほぼ準じたものになっており、A1 SD Bench のベンチマーク結果は概ね妥当な数値が出ているようです。

結果から分かったことなど


まず、これまで自分が使っていたのはトランセンドの microSD だったのですが、今回の検証により同クラスの microSD の中では最も遅いものであることが判明しました(^_^; 実用上は大きな問題もなく普通に使うことはできますが、ファイルをコピーする時や読み込み時には確かに少しもたつく感じがあります。この microSD カードはベンチマーク結果もいまいちだったので、性能的にはあまりオススメできなさそうです。

性能とコストのバランスを見た場合、安定してベンチマークの上位に入っていた Samsung EVO Plus が最も良さそうに思います。
ところが、このサムスンの microSD カードを Fire HD 8 で使用した場合、挿しっぱなしであるにも関わらず、時々「SDカードが不正に取り外されました」の表示が出ることがありました。


SD カードをよく見てみると、他社のものに比べカード自体が分厚く、また若干反っており、性能以前に物理的な形状の問題からカードスロット内で接触不良を起こしていた可能性が考えられます。しかし Fire (2015) / Fire 7 で使用した場合には全く問題がないことから、カードスロットによりカード形状に対する許容範囲が異なるのかもしれません。ネット上でもサムスンの SD カードで認識が不安定という書き込みをいくつか見かけたため、これは自分の買った個体のみの問題ではないような気がします。機種によるのか個体差なのか、何が原因かはっきりしたことは分かりませんが、おかしな挙動があったのは確かなので、個人的にはサムスンの microSD カードは手放しにはおすすめしにくいです。コスパはいいと思うんですけどね…。

次に SanDisk Extreme、これは UHS 3 対応の SD カードで、間違いなく読み書きの性能が抜群に高いです。とにかく速いのが欲しいという方にはおすすめの microSD カードです。安価に購入できる並行輸入品は、国内でメーカー保証が受けられないのが気になるところですが、大抵の場合は買ったお店で初期不良の交換(購入から1〜2週間以内)はしてもらえます。SanDisk は偽物も多く出回っているようなので、なるべく信頼できる店から購入して、購入後も念のためベンチマーク等で性能を確認した方が良いと思います。

残るシリコンパワー、こちらは性能はそこそこですが安定して使用できており、永久保証もあります。色々なことを総合的に考えた場合、今回検証した中では一番無難な選択肢かもしれません。

無難という点では今回の検証には含まれていない Amazon 公認の SanDisk Ultra もありますが、こちらは他の製品に比べ少々割高なので、コスト的にはあまりメリットはない気がします。とはいえ、世界大手の SanDisk 製で品質は良く、タブレットでの使用に十分なスペックもあり、 Fire での動作も確認済み(Made for Amazon 認定取得)なので、Fire で安心して使える製品であることは間違いないです。


まとめ


結論としては、メーカー保証を考えず性能で選ぶなら SanDisk Extreme、手持ちの機種で不具合が出ないことを祈りつつ買うなら Samsung EVO Plus、総合的に無難なのがシリコンパワー、という感じかなと思います。トランセンドも普通に使うことはできるので、価格によってはアリかもしれません。安心感を優先するなら Made for Amazon の SanDisk Ultra でも悪くはないと思います。

それぞれに一長一短があるので、どれが最適と言うのは難しいですね…(^_^;)

人によって何を重視するかは違うはずなので、様々な要素から判断して、自分にとってこれが最適だ、と思うものを使うのが良いのではないかと思います。

最後に、自分が買って検証に使った microSD がたまたまハズレ or 当たりのロットだっただけという可能性もあるため、必ずしも各製品の性能がこの検証の結果通りであるとは限りません。この記事の内容は参考程度に見てください。

2017年11月30日木曜日

macOS High Sierra の脆弱性修正アップデートがリリース

macOS High Sierra にパスワードなしで簡単に管理者 (root) ログインできてしまう脆弱性が発見され、NHK のニュースにまでなっていましたが、その問題を修正するセキュリティーアップデートの配布が始まりました。

High Sierra を使用している場合は、なるべく早く Mac の App Store からアップデートした方が良さそうです。

セキュリティアップデート 2017-001(2017 年 11 月 29 日)
https://support.apple.com/ja-jp/HT208315

問題になっている脆弱性は、root アカウントでパスワードを入力することなく管理者として設定の変更などができてしまうという、単純ながら結構ひどいバグです。今のところ Mac を直接操作する方法しか分かっていませんが、リモートアクセスで悪用される可能性も考えられるので、そのままにしておくのは危険性が高そうです。

アップデート後に確認してみると、root ユーザーで設定のロック解除をしようとしても、ダイアログがプルプルして拒否するだけで、設定のロックは解除できませんでした。ひとまずこれで一安心。

root と入力して「ロックを解除」を押しても解除されませんでした

ちなみにアップデートを行った後に再起動をすると、iCloud のログインパスワードを再入力する必要がありました。

今回はすぐに修正が出たのでよかったですが、それだけ致命的なバグだったということなんでしょうね。Apple も「このアップデートをなるべく早くインストールしてください。」と言っているので、なるべく早めのインストールをおすすめします。

*追記
再度アップデートがリリースされました。最初のアップデート(ビルドナンバー「17B1002」)は適用するとファイル共有が使えなくなる不具合があったようです。最新のアップデートを適用すると macOS のビルドナンバーが「17B1003」になります。


2017年11月21日火曜日

Fire OS 5.6.0.0 で apk がインストールできない時の対処方法

先日 Fire 7HD 8 が Fire OS 5.6.0.0 にアップデートされました。5.4.0.1 より少し動作が軽くなった感じで、概ねいいアップデートではないかと思います。ただ一つ、問題がありました。

アップデートされたついでに、少し挙動がおかしかった Fire を初期化してセットアップし直したのですが、バックアップしておいたアプリの apk をインストールしようとしたところ、インストールの画面で「インストール」ボタンがグレーアウトして押せない状態になっていました。

この問題を避けてアプリをインストールする方法があったので、それをご紹介します。

*追記 (2017/12/05)
Fire OS 5.6.0.0 の 3 回目のアップデートでこの問題は改善されました。

apk のインストール方法


1. アプリのインストール画面で一番下のバーのタスクボタン(四角ボタン)をタップする。


2. タスク切り替え画面が表示されたら、一番前面のウインドウをタップして元の画面に戻る。


3. もう一度アプリのインストール画面を表示すると「インストール」が押せるようになります。


ちょっと面倒ですが、この手順でインストールできました。

タスクボタンに限らず、ホームボタンをタップしてホームを表示したあと再びインストールでも同じようにできます。とにかく一度画面表示を切り替えればインストールが押せるようになるみたいですね。

以前のバージョンの Fire OS でも常駐アプリが動いていると apk がインストールできないバグ?があったので、それがまた別の形で出てきたのかなという気もします。

当面はこの方法でしのいで、今後のアップデートで解消されることに期待ですね。

2017年10月31日火曜日

Fire タブレットで位置情報が使えない時の対処方法

Fire タブレットには GPS が搭載されていませんが、Wi-Fi からおおよその位置を特定することができる、と、Amazon のヘルプページには書かれています。

ところが、実際には Fire タブレットの位置情報サービスをオンにしてアプリを使っても、位置情報が取得できない、または全く違う場所が表示されることがあります。

私の自宅では現在位置がこのようになりました。

ロシア!?

天気アプリは任意の地域を登録できるため、現在位置がロシアでもそれほど問題はないのですが、位置情報が必須のラジオアプリ「radiko.jp」ではサービス地域ではありませんと言われてしまい、全く聞くことができませんでした。位置情報がらみでは Fire でモンスターストライクのマルチプレイができないという情報もたまに見かけますね。位置情報が取得できなかったり正しい場所ではないことで、このようにちょっと困った問題が起きてしまいます。

この状態をなんとか改善できないかと思い、Amazon のカスタマーサービスに問い合わせて何度もやり取りをした結果、ようやく正しい位置情報を使うことができるようになったので、その対処方法を紹介します。


位置情報サービスの設定を確認


まずは位置情報サービスが有効になっているかを確認します。

設定を開き、「ワイヤレス」→「位置情報サービス」の順にタップします。

位置情報サービスがオフになっていた場合は、スイッチをタップしてオンにします。位置情報を使用したい各アプリのスイッチもオンになっていることを確認してください。


位置情報サービスが有効になっていても位置が正しく取得できない場合は、次のステップに進みます。

位置情報をリセットする


Fire に保存された位置情報のリセットを行います。
リセットには以下の二つの方法があります。

Fire OS を工場出荷時の設定にリセットする。
「設定」→「端末オプション」→「工場出荷時の設定にリセット」から行うことができます。

位置情報だけではなく本体に保存されているデータは全て消えるため、リセットの前に PC や microSD に必要なデータをバックアップしてください。環境を元に戻すのが少々面倒ではありますが、Fire OS の異常が原因である可能性もあるので、まずは端末のリセットを行うことをおすすめします。また、リセットは microSD を抜いた状態で行った方が安全です。リセット時の説明には SD カードのデータは消去されないと書いてありますが、なぜか microSD も一緒に初期化されてしまうことがあるので、ご注意ください。

位置情報アプリのキャッシュを消去する。
Fire OS では一度読み込まれた位置情報が更新されず、同じ位置が表示され続けてしまうことがあるようです。その度に端末リセットを行うのは効率が悪すぎるので、位置情報アプリのキャッシュを消去して位置情報をリセットします。

  1. 「設定」→「アプリとゲーム」→「すべてのアプリケーションを表示」を開く。
  2. 画面をスワイプして「すべて」の項目を表示する。
  3. 一覧から「HERE Positioning」を探してタップし「キャッシュの消去」と「データの消去」をタップする。
  4. 端末を再起動する。

上記の方法でリセットし、Wi-Fi 接続後に天気アプリなどを開いて正常な位置が表示されるようであれば問題解決です。

リセット後には念のため、各アプリの再起動と、電源ボタンを 40 秒間長押しして電源を切り、再起動する操作も行った方がいいかもしれません。(不具合でサポートに問い合わせるとまずやることになる操作です)

また、DNS の設定を「8.8.8.8」などに変更している場合、位置情報データベースに正常に接続できていない可能性もあるようなので、プロバイダの通常の DNS を使うようにルーターの設定等を変更してください。

解決しなかった場合は次のステップに進みます。

位置情報の登録・修正を行う


Amazon のカスタマーサービスに連絡をしてください。
そして位置情報を手動で登録・修正してもらいましょう。

今のところ最終的な解決方法はこれしかなさそうです(~_~;)

サポートの人には

「Fire OS を工場出荷時の設定にリセットしたが、リセット後も位置情報がおかしいままだった。おそらく Amazon のデータベースに位置情報が正しく登録されていないので、手動での登録をお願いしたい。」

という感じの内容を伝えてください。

サポートの方にも手順があると思うので、最初からスムーズに話が進むかは分かりませんが、最終的には無料アプリの「Wi-Fi Analyzer」をインストールしてスナップショットを保存し、それをメールに添付して送って欲しい、という流れになると思います。

送った Wi-Fi の情報と、Amazon に登録している住所が関連付けられ、Wi-Fi の位置情報として登録されます。登録処理を行ったとサポートから連絡が来たら、位置情報アプリのキャッシュの消去を行ってください。これで新しい位置情報に更新されるはずです。

更新後に Silk ブラウザで Google マップを確認したところ、ピンポイントに家の場所が登録された訳ではなく、最寄りの公共施設(市役所)の位置に登録されていました。一応プライバシーへの配慮もあるのかもしれません。(自宅が市役所の近所だったので偶然そうなっただけかもしれませんが)

位置情報が正しく取得できない原因は?


経緯はよく分かりませんが、自分の場合は、おそらく Amazon のデータベースに「この無線ルーターはロシアにある」と判定される間違った情報が登録されていたため、おかしな現在位置が表示されていたのだろうと思います。位置情報の取得自体ができない場合は、Wi-Fi の情報がデータベースに登録されていない可能性が高いです。

iPhone や Android スマホでは、スマホ自体が GPS と Wi-Fi の情報を収集し、Apple や Google のデータベースに送信しています。多くの人がスマホを持ち歩くことで位置情報も更新されていくので、iPhone や Android の Wi-Fi からの位置情報はかなり正確なものになっています。

ところが、状況から考えて、おそらく Amazon にはそのように情報収集を行う手段がないため、データベースへの追加や修正はあまり行われていないと思われます。Amazon のスマホが日本で発売されることがあれば状況も変わるかもしれませんが、今のところ、Fire タブレットの位置情報が自動的に更新されることには期待できない気がします。

まとめ


Amazon のサポートに対応してもらうことで、なんとか正しい位置情報を使えるようになりました。Fire タブレットで radiko.jp を聞くことができるようになり、モンストのマルチプレイも問題なくできました。

手動で位置情報を登録してもらうしか方法ないの?端末の設定とかでなんとかならない?と思われる方もいるかもしれませんが、サポートの指示に従って色々なことを試したものの、結局はダメでした(^^; Amazon 側のデータを更新してもらわなければどうにもならない場合もあるようです。

少し手間はかかりますが、位置情報が使えない場合は、まず端末のリセットを行なってみてください。それで解決できないときは Amazon のサポートへ連絡をしましょう。解決までサポート担当の方に丁寧に対応してもらえます。サポートの人に感謝。

関連記事:
Fireタブレットに最適な microSD カードはどれ?【検証してみた】

2017年9月27日水曜日

VirtualBox 5.1.28 で「拡張属性が矛盾しています」と出てアプリが起動できない

Mac 上で Windows アプリを使うために VirtualBox という仮想化ソフトウェアを入れて Windows 10 を動かしています。

現在使っている VirtualBox 5.1.28 で、あるアプリを起動したところ「拡張属性が矛盾しています。」という謎のエラーが表示されて起動できませんでした。

拡張属性が矛盾しています。
こんなエラーが出ます。

エラー内容の意味がさっぱり分からないので、とりあえず一つ前のバージョン 5.1.26 に戻そうとしたのですが、5.1.28 の Guest Additions をアンインストールするためにアンインストーラーを起動すると「拡張属性が矛盾しています。」が出てしまい削除不能…。

しかたなく「拡張属性が矛盾しています。」について調べると、ユーザーアカウント制御(UAC)を一時的に無効にすると回避できる場合があるという情報を見つけたものの、自分の環境ではなぜか UAC を無効にすることができず、完全に行き詰まり状態に…。

Windows の再インストールも覚悟しないとダメか…とも思いましたが、一応情報収集のために VirtualBox のユーザーフォーラムを眺めていたら、それらしい内容のトピック(VirtualBox 5.1.28 extended attributes are inconsistent (#17082))を見つけました。

どうやら 5.1.28 の Guest Additions にはバグがあるらしく、3D アクセラレーションを有効にした状態では、起動時にユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるプログラムは正常に動かなくなるようです。

このバグを避けるには VirtualBox の設定で 3D アクセラレーションを無効にします。


この設定をして再起動すると次回からはエラーが出なくなりました。よかった(^_^;

なんとなく 3D アクセラレーションを有効化していましたが、そもそも 3D を全く使っていなかったので、自分はこれで問題ありません。しかし、もし 3D アクセラレーションが必要な場合は、バグ修正版がリリースされるまでは旧バージョンの 5.1.26 を使っておいた方がいいと思います。

*追記 (2017/10/24)
VirtualBox 5.2.0 ではこの問題は改善されていました。

2017年7月31日月曜日

UQ mobile、au 版 iPhone 5s でテザリングが可能に

UQ mobile の動作確認端末に au 版 iPhone 5s が追加されました。専用 nanoSIM を使うことでテザリングも可能になるようです。

これまで au 版 iPhone 5s は UQ mobile の動作確認端末には含まれておらず、非公式ながら nanoSIM の利用でテザリング以外は使えるという状態でした。しかし UQ mobile の正式な動作確認端末となりテザリングも可能になったことで、au からの MNP なども検討しやすくなりそうです。

ちなみに専用 SIM はデータ専用プランでは申し込むことができず、音声通話付きのプランしか利用できません。その点はご注意ください。


テザリングが「○」に

現在、動作確認環境は iOS 10.3.3(iOS 10.1 以上?)+ nanoSIM(専用)となっています。通常の nanoSIM 利用時とは異なり、プロファイルのインストールは不要です。おそらくキャリアアップデートを行うと画面左上に表示されるキャリア名が UQ mobile になり、UQ mobile 版 iPhone 5s とほぼ同じ状態になると思われます。

テザリングの設定方法は以下のページを参考にしてください。
iPhone5sでテザリングを利用したいのですが - UQコミュニケーションズ

すでに通常の nanoSIM で au iPhone 5s を使っている場合は、テザリングを利用するには専用 nanoSIM に変更する必要があります。(SIMカードの交換は手数料 3,000 円(税抜)がかかります。)


my UQ mobile にログインして、契約一覧のページから SIM 変更の申し込みができます。「専用 SIM カード」を選択して申し込み手続きを行ってください。

自分と同じように iPhone 5s を使い続けている人はもう多くはないかもしれませんが、利用の選択肢が増えたのはよかったんじゃないかなと思います。テザリングが問題になって契約を躊躇していた方は、UQ mobile も検討してみてはいかがでしょうか。

2017年7月21日金曜日

録画視聴アプリ 「DiXiM Play」 Fire OS 版がリリース


デジオンの録画視聴用アプリ 「DiXiM Play」 Fire OS 版がリリースされました。

このアプリは簡単に言うと、Fire タブレットをテレビとして使うことができるアプリです。DLNA 対応のレコーダーを持っていれば、このアプリを使ってネットワーク経由でテレビ放送や番組の録画などを視聴することができます。

これは待望のアプリではないでしょうか。
Fire タブレットの使い道が広がります。


DiXiM Play Fire OS 版の価格


  • 月額プラン     ¥108(税込)
  • 買切りプラン ¥1,404(税込)(7月末までは半額の ¥700(税込))

どちらのプランも利用する台数分のライセンスが必要になります。
アプリのダウンロード自体は無料です。
購入前でも 1 分間のおためし視聴ができます。

対応機種


Fire (2015 第5世代)
Fire 7 (2017 第7世代)
Fire HD 6 (2014 第4世代)
Fire HD 7 (2014 第4世代)
Fire HD 8 (2015 第5世代)
Fire HD 10 (2015 第5世代)
Fire HD 8 (2016 第6世代)
Fire HD 8 (2017 第7世代)

Fire 7 にダウンロードして nasne の録画をお試し視聴してみましたが、動画はカクカクするようなこともなく正常に再生されました。アプリの動作もスムーズで良さそうな感じです。

問題なく nasne で使えました。

以前は DiXiM Play と同様のアプリである Twonky Beam が Amazon アプリストアにありましたが、昨年配信終了になってしまい、Fire タブレットをテレビ視聴に使うことができなくなっていました。

Google Play の Android アプリを使う方法もあるにはあるのですが、当然動作の保証はないので、OS やアプリのアップデートで急に使えなくなる可能性もあります。

しかし、今回発売された DiXiM Play は Amazon アプリストアからの配信され、正式に Fire タブレットに対応しているので、その点は安心して使うことができます。(Twonky Beam のように配信終了にならないことを祈りましょう。)

タブレットを小さなテレビモニタとして使い、手軽にどこでも録画を見ることができるのは想像以上に便利です。撮り溜めたものの消化もしやすくなるので、個人的にこの使い方はとてもおすすめです。

2017年7月7日金曜日

ソフトバンクの FON ルーターで Linus 登録する方法


以前、Softbank から FON ルーターの FON2405E が無料で配布されていました。

このルーターは、主にソフトバンクのスマホからの利用が想定されていたもので、通常の FON ルーターとは異なり、基本的に PC などから登録して Linus 会員になることはできませんでした。

一時期は海外の FON サポートにメールで登録申請をすれば、ソフトバンクユーザー以外でも裏技的に Linus として登録することは可能でしたが、ある時からその登録方法もダメになり、Linus 登録自体もいつの間にか解除されて、FON2405E ではソフトバンクのスマホユーザーしか登録できない状態になっていました。(まぁこれが本来の正しい状態だったのでしょうけど。)

しかし 2016 年末頃から、ソフトバンクユーザー以外でも FON2405E で正式に利用登録が可能になり、再び Linus として使えるようになりました。その登録の方法をご紹介します。

FON2405E の登録方法


1. https://fonact.jp/ を開く。

2. ページ下部の申し込みフォームに必要事項を入力して送信する。

MAC とシリアル番号 (S/N) はルーターの本体裏側に書いてあります。
文字が小さく判別しにくい場合もあるので間違えないよう注意してください。



3. 入力したメールアドレスにユーザー登録確認メールが来たら、メールに記載のURLを開いて登録を完了させる。

このようなメールが送られてきたら URL を開きます。

4. ユーザー ID とパスワードの記載されたメールを受信したら登録完了。

登録完了です。

以上の手順で登録ができます。

Fon アカウントについて


上記の方法で取得した Fon アカウントで Linus 登録され、日本だけでなく世界中の FON スポットが使えるようになります。

ところが、このアカウントは世界共通のものとは少し異なり、Fon ジャパン独自のアカウントになっているようです。

アカウント情報を確認する場合、Fon グローバルユーザーゾーン(https://fonglobal.userzone.fon.com/uz/login)からはログインができず、Fon ジャパンユーザーゾーン(https://fonjapan.userzone.fon.com/uz/login)からのみログインが可能です。

ログインするとサイトからパスワードの変更やアカウントの解約ができます。

このようにグローバルの Fon アカウントとは微妙に違いがありますが、Fon スポットを使う上での差は特にないはずです。アカウント確認のログイン用サイトにだけ注意してください。

新型の Fon ルーター


FON2405E はソフトバンクが配布していたルーターですが、現在は提供を終了しています。その代わりに FON2405E-SE という新しい型番の Fon 公式ルーターが販売されています。

こちらも登録するとユーザー ID が *****@fonid.jp のアカウントが発行されるようです。おそらくソフトバンクが配布していたルーターとほぼ同一のもので、登録の仕組みも基本的に同じなのだと思います。

新たに Fon ルーターを手に入れるならこの FON2405E-SE でいいのですが、ソフトバンクのルーターを持っている場合はわざわざ買う必要はありません。当初は FON2405E で Linus 登録できるとは知らず、自分はこのルーターを買おうと思っていたので、危うく無駄な買い物になるところでした(^_^;

おわりに


とにかく、眠っていた手持ちの FON ルーターが再利用できてよかったです。
一時期に比べ Fon スポットの数はかなり減ってしまったようですが、AP を見つけたら久々に使ってみようと思います。

2017年5月4日木曜日

Amazon Fire HD 8 から nasne を使ってみた


先日買った Amazon Fire HD 8 に Google Play ストアをインストールしました。早速 Play ストアから Video & TV SideView と torne mobile をインストールし、Fire HD 8 タブレットから nasne の視聴ができるかを試してみました。

アプリのインストール


Google Play ストアで「nasne」と検索すると Video & TV SideView と torne mobile どちらのアプリも出てきます。それぞれ普通にインストールと起動ができました。

インストールできました


Video & TV SideView

torne mobile
どちらのアプリも起動できました

視聴の結果


Video & TV SideView、torne mobile のどちらも nasne の動画を見ることができました!

Fire HD 8 でのアプリの使用および nasne の動画視聴は可能なようです。Video & TV SideView プレーヤープラグインを使っての視聴も問題はなく、おでかけ転送もできました。

ただし、上記のアプリは将来的に使用できなくなる可能性があるので注意が必要です。実際に Video & TV SideView は少し前のバージョンで Fire タブレットでは視聴不能になりました。そのように突然使えなくなるリスクはあります。しかし、視聴可能なバージョンからアップデートしなければそれまで通り使うことはできますし、その後のアップデートで再度使えるようになる場合もあります。万が一 Video & TV SideView がダメになっても torne mobile は大丈夫だったり、Amazon アプリストアの DiXiM Play を使う手もあるので、Fire HD 8 でもそれなりに nasne を使っていけるんじゃないかなと思います。

Fire と Fire HD 8 との比較


これまで動画視聴には 7 インチの Fire タブレットを使っていましたが、動画再生だけなら特に不満はありませんでした。しかし Fire は性能が低いため、何か操作をする場合にはとにかく動作が遅かったです。それに比べると Fire HD 8 は本当にサクサク動き、番組表の表示や録画予約時にもストレスなく操作できます。

また Fire HD 8 は Dolby オーディオステレオスピーカー搭載で、モノラルスピーカーの Fire に比べて音質はかなり良いと思います。スピーカーの位置の違いも大きく、Fire は本体裏側にスピーカーがあるため、音が不明瞭で聞き取りづらいことがありますが、Fire HD 8 では本体横側に付いているので音がクリアに聞こえ、小さな音量でも聞き取りやすいです。

Fire に比べ性能面などで明らかに優位な点は多く、動画視聴用途では Fire HD 8 の方が遥かに優れていると思います。ただ液晶の反射が強めなので、気になる場合はアンチグレアフィルムを貼るなどの対策をした方がいいかもしれません。

まとめ


Fire HD 8 の Fire OS 5.3.3.0 では Video & TV SideView 4.7.0 と torne mobile 1.13 で nasne の動画の視聴が可能でした。Fire HD 8 と nasne の組み合わせの視聴は今のところ問題なさそうです。

*追記 (2018/05/23)
Fire OS 5.6.1.0 で Video & TV SideView 5.5.0、torne mobile 1.32 での視聴も可能でした。

動作がもっさりでほぼ動画視聴専用機になりがちな Fire タブレットとは違い、Fire HD 8 はブラウザでネットを見たりアプリを利用するなど、普通にタブレットとしても快適に使えるので、nasne 動画の視聴以外でも使うことを考えている場合は、Fire HD 8 の方をおすすめします。Amazon のキャッチコピー通り、コスパは間違いなく良いです。

関連記事:
Fireタブレットに最適な microSD カードはどれ?【検証してみた】
録画視聴アプリ「DiXiM Play」Fire OS 版がリリース
Fire タブレットに Google Play Store をインストールしてみた

2017年4月21日金曜日

Raspberry Pi で Minecraft サーバーを立てる方法


Raspberry Pi 3 でマインクラフトサーバーを構築してみました。

これまで自分の Mac をサーバーにして友人と Minecraft のマルチプレイをやっていましたが、「サーバーつけて〜」と連絡が来ても用事があって対応できないことがよくありました。お互い好きなタイミングで気軽にログインできればいいのですが、そのためだけにパソコンをつけっぱなしにするのもどうかと思いますし、Minecraft Realms のような有料サービスを使うほど頻繁にやってもいなかったので、サーバーを用意するのがなかなか難しかったわけです。

そんなことから、PC よりも気軽に起動させておけるサーバーがあると便利かなと思い、Raspberry Pi をマインクラフトサーバーにしてみました。

自分が行った手順をまとめて、Raspberry Pi でマイクラサーバーを立てる方法をご紹介します。

用意するもの


Raspberry Pi 3
マインクラフトサーバーを動作させる場合、ワールドの状態を処理するための CPU 性能が重要になります。Raspberry Pi 2 でも動作はするようですが、より性能の高い Raspberry Pi 3 を使った方が処理落ちは起きにくいと思います。負荷をかけ続けると熱で動作が不安定になる場合があるので、ヒートシンクファン付きケースを使うなど、ある程度の熱対策は行ってください。

Raspberry Pi 用の電源
2.5A 以上の安定した電源を用意します。2A の電源でも動作はしますが、電力不足によって処理速度が落とされてしまい、サーバーの動作が不安定になります。電源自体に問題がなくても USB ケーブルが原因で給電不足になる場合もあるため、電源関係はなるべく性能と品質の高いものを使ってください。本体の赤色 LED が点滅する場合は、何らかの要因で電力不足になっている状態なので注意が必要です。

microSD カード
セーブデータのサイズはワールド生成直後で 100MB 程度、行動範囲を広げても通常は数百 MB 程度で、それほど大きな容量は必要ありませんが、なるべく読み書き性能の高いものを使用してください(自分が使った中では A1 対応の microSD が最も安定していました。)。性能の低い microSD では遅延が頻繁に発生し、サーバーが落ちることも多いです。不良品に当たる可能性もあるので、実際に使用する前にベンチマークソフト等で動作を確認しておきましょう。

関連記事:
Raspberry Pi に最適な microSD カードは?【検証してみた】

LAN ケーブル
無線接続でもプレイはできますが、有線接続にした方が遅延が少なくなり、サーバーのパフォーマンスは良くなります。

Raspbian の環境を整える


まずは Raspbian Jessie with PIXEL をインストールして起動できる状態にしてください。以降の設定は Raspberry Pi にキーボードとマウスを接続し、ディスプレイに接続した状態で行います。

関連記事:
Raspberry Pi 3 に Raspbian Jessie with PIXEL をインストール

screen のインストール
screen コマンドはリモート接続で Minecraft サーバーを起動させる場合に必要になります。インストールするには以下のコマンドをターミナルから実行します。

sudo apt-get install screen

Raspberry Pi の設定の変更
普段、Raspberry Pi をサーバーとして使う場合は、電源とネット接続だけの、いわゆる「ヘッドレス」状態で運用することを想定しています。SSH を有効にして CLI(コマンドラインインターフェイス)で他の端末からリモートアクセス操作をするための設定を行います。

1. Raspberry Pi の設定を開き、「システム」タブの「ブート」の項目を「CLI 」に変更。


2. 「インターフェイス」タブの SSH を有効にする。


3. 「パフォーマンス」タブの GPU メモリを 16MB に変更。(サーバー運用ではグラフィックスを使わないので、GPU メモリは下限値の 16MB にしておきます。)


4. 「OK」をクリックして下のダイアログが表示されたら再起動する。


再起動すると文字がダーっと流れる CLI の起動画面になります。

CLI の画面

起動して文字入力可能な状態になったら「startx」と入力、実行してデスクトップを表示します。

Minecraft サーバーのインストール


1. 下記サイトから「minecraft_server.バージョン.jar」ファイルをダウンロードする。

PC/Mac用のサーバーをダウンロードする | Minecraft
https://minecraft.net/ja-jp/download/server


*以降はバージョン 1.11.2 の前提で説明します。今後バージョンアップがあった場合はバージョンナンバー部分を適宜置き換えて作業を行ってください。

2. ファイルマネージャを開き、/home/pi に minecraft フォルダを作成する。

ファイルマネージャでの操作でフォルダを作成するか、ターミナルから下記のコマンドでフォルダ作成を行います。

sudo mkdir /home/pi/minecraft

3. 「minecraft」フォルダに先ほどダウンロードした「minecraft_server.1.11.2.jar」ファイルをコピーする。

ブラウザからダウンロードした場合、Download フォルダにファイルがあるはずです。ファイルマネージャのウインドウを二つ開いて minecraft フォルダにドラッグ&ドロップで OK です。


4. ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して Minecraft サーバーを起動する。

cd /home/pi/minecraft
java -jar minecraft_server.1.11.2.jar nogui

Minecraft サーバーの初回起動時には必ず途中で停止しますが、それで正常です。


5. minecraft フォルダに以下のフォルダ・ファイルが生成されているのを確認する。


6. eula.txt をダブルクリックしてテキストエディタで開き、「eula=false」を「eula=true」に書き換えて保存する。

これでマインクラフトサーバーの起動準備ができた状態になります。

Minecraft サーバー起動用シェルスクリプトの作成


サーバー起動のために毎回長いコマンドを打ち込むのも面倒なので、起動用のシェルスクリプトを作成します。

1. /home/pi フォルダに新規の空のファイルを「startmc.sh」として作成する。

2. 「startmc.sh」を右クリックしてコンテキストメニューを表示させ、「Text Editor」をクリックして開き、以下のスクリプトを入力して保存する。

#!/bin/bash
if screen -ls | grep -sq "minecraft" ; then
  echo "A Minecraft server is already running"
else
  cd /home/pi/minecraft
  screen -dmS minecraft java -server -Xmx832M -Xms832M -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:+UseParNewGC -jar minecraft_server.1.11.2.jar nogui
fi

このスクリプトは、screen コマンドでセッション名「minecraft」を作成し、そのセッションでマインクラフトサーバーを起動します。screen のセッションでサーバーを起動させておけば、SSH の接続を切っても実行中のサーバーが停止せず、動作した状態が維持されます。

起動オプションの説明
-server
プログラム実行速度が最大になるように設計されているサーバーVMで起動します。

-Xmx832M -Xms832M
マインクラフトサーバー用に 832MB のメモリーを割り当てます。
Raspbian 起動直後の空きメモリーが 882MB だったので、システム用に 50MB くらい残しておけばいいかな?と適当に決めた数字です。本当に最適かどうかは分からないので、問題があれば適宜変更してください。数字を大きくしすぎるとシステムが不安定になるかもしれないのでご注意を。

-XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:+UseParNewGC
専門的なことはよく分かりませんが、メモリの使い方を最適化することでシステムが停止する時間を極力減らすためのオプションのようです。

3. 「startmc.sh」ファイルを右クリックしてコンテキストメニューの「ファイルのプロパティ」をクリックし、パーミッションタブの実行を「すべて」に変更する。


*この設定は以下のコマンドでも行えます。
sudo chmod +x /home/pi/startmc.sh

これで設定は完了です。
設定が終了したら Raspbian を再起動してください。

マインクラフトサーバーの起動方法


Raspbian が CLI で起動した状態で以下を実行します。

./startmc.sh

実行しても何も表示は出ませんが、screen のセッションでサーバーが起動しています。十数秒で起動が完了し、マルチプレイからログインできる状態になります。(最初の起動ではワールドの生成が行われるので 1 〜 2 分ほどかかりますが、次回以降は 15 秒程度で起動します。)

以下のコマンドを実行するとサーバーの稼働状態を見ることができます。

screen -r

マイクラサーバーの稼働状態の画面

サーバーを停止する場合は以下の手順です。

上の画像のようにマインクラフトサーバーの稼働状況が表示された状態で、
stop」と入力してエンターキーを押します。

サーバーが停止し、screen のセッションも閉じられます。

停止するとこのような表示になります。

サーバーを停止させず動作確認するだけの場合は、ショートカットキー (CTRL + A) + D (デタッチ)で screen のセッションを離れることができます。

サーバー運用について
サーバーの設定には Raspbian のデスクトップ環境などを使用しましたが、サーバー運用は基本的に Rspberry Pi をディスプレイには接続せず、電源と LAN だけを差した状態で別端末から SSH 接続をしてコマンド操作を行った方が簡単です。

SSH 接続に使う端末はパソコンでもスマホでもタブレットでも OK です。Windows では「Tera Term」、Mac では「ターミナル」、Android では「JuiceSSH」、iOS では「Termius」などのアプリを使ってください。

iOS 版 Termius のマイクラサーバー稼働状況の表示

Raspberry Pi に接続したキーボードから操作するのと同じ様に、SSH 接続をした端末からコマンドを実行できます。

サーバーの動作感は


Raspberry Pi 3 のサーバーで実際にプレイしてみると、二人でログインして採掘したり建築をしたりする程度ならほぼ問題ありませんでした。設置場所の関係から有線ではなく無線接続の状態でテストを行いましたが、たまに遅延が起きることはあるものの、普通に遊べるレベルでした。有線であればもっと安定していると思います。

しかし冒険に出かけて新しいチャンクが表示される時など、負荷が高くなるような場面ではサーバーが落ちることもありました。テスト時はサーバーの設定を変えずデフォルトの状態で行いましたが、やはりそのままの設定では Raspberry Pi の処理能力では厳しいようなので、設定ファイル server.properties の中の view-distance (描画距離)の値を減らすなど、負荷軽減のための微調整はした方が良さそうです。

公式のバニラサーバーの他に Spigot も動作しました。こちらは少ししかテストしていませんが、Spigot ではログにエラーがほとんど出ず遅延も少なめで、バニラサーバーよりも多少負荷に強い感じがします。ただ、部分的にブロックが表示されなくなるバグも起きたため、やや不安定なところもあるのかなという印象です(使用したセーブデータが 1.9 の頃から使っているものだったので、その影響もあるかもしれません)。しかし動作の安定性を重視するなら Spigot を使うのもありだと思います。

*追記 (2017/08/10)
公式サーバーはバージョン 1.12 からファイルサイズが大きくなりました(10MB → 30MB に増加)。どのような変更があったのか詳細は分かりませんが、以前のバージョンよりも Raspberry Pi での安定性が向上しているように感じます。サーバーがクラッシュして再起動が必要になることが少なくなりました。

まとめ


Raspberry Pi をマインクラフトサーバーにする方法は大体こんな感じです。より安定させるには少し設定などを検討する必要がありそうですが、それなりに実用的なサーバーを作ることができました。

もちろん PC 上で動かしたサーバーの安定性には勝てませんが、ちょっとしたマイクラ専用のサーバーが欲しいなという場合は、省エネで場所も取らない Raspberry Pi を使ってサーバーを作ってみるのもいいと思います。

Linux の知識が多少ある人であれば、おそらく設定や運用はそれほど難しくありません。「そんなに詳しくないよ」という方でも、基本的なコマンドの使い方を少し勉強すれば、きっとなんとかなると思います、たぶん(^^;

興味のある方はぜひやってみてください。