2018年2月25日日曜日

iPhoneでセルスタンバイ問題は起きるのか?【試してみた】


格安 SIM のデータ専用プランを利用する場合、使う機種によって「セルスタンバイ問題」や「アンテナピクト問題」が発生することがあります。

セルスタンバイ問題とは、正常に通信できている状態にもかかわらず、端末が圏外と誤認識してしまい、電波を探す動作を繰り返して多量の電力を消費してしまう問題のことです。この問題が起きるときには、アンテナピクトが正しく表示されないアンテナピクト問題も伴うことが多いようです。

携帯回線は「音声通話」と「データ通信」の二種類の通信方式が使われており、多くの端末は基本的にその両方式をセットで使うことを前提に設計されています。そのため端末によってはデータ通信のみでの利用が想定されておらず、音声通話のないデータ専用 SIM では異常な動作をしてしまい、結果的にセルスタンバイ問題を引き起こしているのだと思われます。

これらの問題は Android で発生するという情報は見かけるのですが、iPhone の場合はどうなのかよく分からなかったので、実際に検証をしてみました。

ポイント
セルスタンバイ問題の確実な解決方法は、通話または SMS が利用できる SIM を使用する事です。SMS は音声通話回線を使ったメッセージサービスのため、SMS のみでも音声通話回線が使用されます。docomo 回線のサービスでは SMS は有料オプション、au 回線のサービスでは SMS 機能は無料で付いてきます。

検証用の iPhone および SIM


端末
iPhone SE(iOS 11.2.5, SIM フリー)

SIM(データ専用)
・0 SIM データ専用プラン(SMS なし)
・mineo au プラン シングルタイプ(SMS あり)


検証方法


それぞれの SIM を挿して利用できる状態にセットアップし、100% まで充電してから 12 時間放置してバッテリー残量を比較します。

回線はそれぞれ docomo (0 SIM) と au (mineo) で異なりますが、どちらも 4G (LTE) 接続で、電波状態も比較的良好です。iPhone はほぼ初期状態で、バックグラウンドで動作して通知を出すアプリなどはインストールしていません。

モバイルデータ通信の「4Gをオンにする」の設定は、0 SIM が「音声通話とデータ」、mineo が「データ通信のみ」(こちらは音声通話の設定にすること自体できない)としました。

結果


0 SIM(SMSなし)
mineo(SMSあり)

バッテリー残量の結果(12時間後)
0 SIM(SMSなし): 98 %
mineo(SMSあり): 99 %

バッテリー消費量は 1 ~ 2% で、どちらもほとんど消費されていませんでした。0 SIM の方は途中でバッテリー状態を確認した頻度が多かったため、使用時間が少し長くなっています。1% の差はこの影響もあるかもしれません。使用している電波がそれぞれ違っているので、多少の差が出ても不思議ではないのですが、何れにしても誤差の範囲ではないかと思います。

0 SIM の方はあえて「4Gをオンにする」の設定を「音声通話とデータ」にしましたが、異常なバッテリー消費は見られませんでした。この結果を見る限り、iPhone で 4G (LTE) 接続の場合は、SMS ありでも SMS なしでも大きな差はなく、いわゆる「セルスタンバイ問題」は起きないようです。

アンテナピクト問題は発生


iPhone ではセルスタンバイ問題は起きないようですが、アンテナピクト問題は発生しました。

docomo 回線の 0 SIM で「4Gをオンにする」の設定を「データ通信のみ」にしたところ、アンテナピクトは電波なし状態の表示になりました。しかし、この状態でも正常に通信はできており、接続自体に問題はないようです。


「音声通話とデータ」に設定するとアンテナピクトは正常に表示され、通信も問題ありませんでした。今回の検証ではバッテリーの異常消費も見られなかったので、基本的には「音声通話とデータ」の設定にしておけば良さそうです。

ただし、今回の検証では iPhone を同じ場所に置いた状態にしていただけなので、実際の使用時のように移動によって電波状態が変化したり、基地局が切り替わるような場合にはどのような影響が出るか分かりません。もしバッテリー消費が明らかに速いようであれば「データ通信のみ」にした方がいい可能性もあります。このあたりは様子を見ながら設定してみてください。(どちらの設定でも電波オフからオンにした時の再接続はスムーズに行われていたので、おそらく問題ないとは思いますが。)

一方、au 回線の mineo は「データー通信のみ」の設定でもアンテナピクトの表示は正常でした。こちらはそのままの設定で問題ないようです。そもそも au 回線では音声通話ありの VoLTE SIM でなければ「音声通話とデータ」の設定にすることができないので、回線の仕組み自体が docomo とは少し異なるようですね。

まとめ


iPhone (iOS 11.2.5) で 4G 接続であれば、セルスタンバイ問題は発生しませんでした。データ専用 SIM を使う場合でも SMS の有無を気にする必要はなさそうです。

2018年1月31日水曜日

iPhone の UQ mobile メール(MMS)初期設定方法


UQ mobile では月額 200 円で @uqmobile.jp のメールアドレスを利用できます。MVNO でキャリアメール(MMS)を提供しているのは UQ mobile だけなので、必要な人にとっては貴重なメールサービスではないかと思います。

UQ mobile のメールは Android では CosmoSia やハングアウトから利用可能で、サポートページにも Android での設定方法が書いてあります。しかし、なぜか iOS での設定方法は見当たらなかったので、iPhone で UQ mobile メールを使う場合の設定方法をまとめてみました。

メールの初期設定


Wi-Fi をオフにして、モバイルデータ通信のみできる状態から設定を行ってください。

設定手順
1. 「メッセージ」アプリをタップする。



2. 宛先「00090010」  本文「1234」を入力し SMS を送信する。



3. 自動返信の SMS がきたら開いてメール設定 URL をタップ。



4. メール設定ページからお好みのメールアドレスに変更する。



5. 「設定」→「メッセージ」→「MMS メールアドレス」の欄に設定したメールアドレスを入力。


これで初期設定は完了です。
メッセージアプリから @uqmobile.jp のメールが使えるようになります。
(au の @ezweb.ne.jp のようにメールアプリで使うことはできません。)

UQ mobile メールの特徴


@uqmobile.jp  のメールは、docomo、au、SoftBank などのキャリアメールと同等の扱いのメールとなっているので、相手がガラケーで携帯メール以外を受け取らない設定にしている場合でも送ることができたり、迷惑メール扱いされにくいという利点があります。

またメール受信は自分の端末に限られるため、不正アクセスでメールを盗み見られるリスクが低く、オンラインバンキングのワンタイムパスワードなどを受信するメールアドレスとしては、比較的安全性が高いと言えます。

有料のサービスですが、上記のようなメリットがあるので、それなりに使い道はあります。ただし iPhone ではメッセージアプリからしか使えないため、個人的にはメールとしての使い勝手はそれ程よくないように感じます。

メールは Gmail などをメインに使いつつ、UQ mobile のメールは必要な場合に利用するといった使い分けをするのがベストだと思います。

iPhone のメールサービス対応状況


公式の動作確認端末一覧によると、UQ mobile のメールサービスに対応している iPhone は以下の機種になります。

・iPhone 5s
・iPhone SE
・iPhone 6 / 6 Plus
・iPhone 6s / 6s Plus

これより新しい iPhone 7 / 8 / X は、現時点では非対応になっています。

しかし、以前 au iPhone 5s が動作確認端末に含まれていなかった時に、UQ mobile のサポートに電話で確認すると「メールは使えません」とはっきり言われたものの、実際には設定をしてみると au iPhone 5s でもメールは問題なく使えました。

公式には非対応とされていますが、iPhone 7 以降の機種でもキャリアメール(MMS)の仕組みは共通しているはずなので、おそらく iPhone 5s 同様に使えそうな気はします。(一応ネット上には iPhone 7 でも使えているという情報はありました。)

とはいえ実際に動作確認をしてみたわけでもなく、公式にも動作保証はされていないものなので、もし iPhone 7 以降の機種で使ってみたいと思われる場合は、基本的に保証はないことを承知された上でお試しください。

関連記事︰au 版 iPhone 5s を UQ mobile で使う時の設定方法