2016年2月27日

Mac の Minecraft で PS3 コントローラーを使う方法

Mac 版を含め PC 用の Minecraft では、操作はキーボードとマウスで行い、ゲームパッドには対応していません。しかし、ゲームパッドの入力をキーボードやマウスの入力に変換するキーマッピングアプリを使うことで、ゲームパッドでの操作も可能になります。Mac では PS3 コントローラー(DUALSHOCK3)がドライバも必要なく接続するだけで使えるようだったので、PS3 コントローラーでマインクラフトのゲーム操作ができるように設定をしてみました。

ちなみにキーマッピングの設定は、PS3 コントローラーに限らず Mac で使用できるコントローラーであればどれでも行うことができます。また、この方法が使えるのはマインクラフトだけという訳ではなく、Steam のゲームなどにも応用可能です。

Mac と PS3 コントローラーの接続方法

*OS は El Capitan を使用

最初に Mac と PS3 コントローラーを USB ケーブルで接続し、システム環境設定の Bluetooth を開きます。


上の画像のように数字とアルファベットの Bluetooth デバイスが認識されているのを確認したら USB ケーブルを外し、コントローラーの PS ボタンを押して電源を入れます。


デバイスに PLAYSTATION(R)3 Controller と表示され、接続済みになっていれば接続成功です。一度ケーブル接続で認識させた後は、コントローラーの電源がオンになると自動的に Bluetooth 接続されるようになります。接続している間は PS3 コントローラーの LED が点滅し続けますが、これで正常のようです。



接続解除する場合は、Bluetooth 設定画面の PLAYSTATION(R)3 Controller の部分にマウスカーソルを持っていき、右の方に表示される (X) をクリックします。メニューバーに Bluetooth を表示している場合はそちらから接続解除することもできます。

Enjoyable の使用方法


Enjoyable は無料で使える Mac のキーマッピングアプリです。GamePad Companion や Joystick Mapper といった詳細な設定ができる有料のアプリもありますが、Enjoyable でも一通りの操作の設定はできるので、まず試してみるならこちらで十分だと思います。では Enjoyable の使い方を簡単に説明します。

Enjoyable のダウンロード

https://yukkurigames.com/enjoyable/

上記サイトから Enjoyable の zip ファイルをダウンロードし、zip を解凍して中の Enjoyable ファイルを適当な場所に保存してください。


Enjoyable の設定方法
PLAYSTATION3 コントローラーを接続した状態で Enjoyable を起動し、各ボタンへのキー入力の割り当てなどを設定します。

キー入力の割り当て設定
例えば十字キーの上ボタンに W キー(前進操作)を割り当てたい場合、まず十字キーの上ボタンを押し、上ボタン (Button 5) の設定画面に切り替えます。次に設定項目の中の「Press a key」にチェックを入れ、キーボードの W キーを押してください。Press a key の右側の枠内に「W」の表示が出ていれば、十字キー上ボタンの設定は完了です。


このように設定をすると、コントローラーの上ボタンが W キーの代わりとして使えるようになり、上ボタンで前進の操作ができるようになります。

コントローラーのその他のボタンも、上記の要領でそれぞれにキー割り当ての設定をしてください。

マウスのボタン操作の割り当て設定
マウスのボタン操作を割り当てる場合もキー入力の設定と同様に、まず割り当て設定をしたいコントローラーのボタンを押し、そのボタンの設定画面に切り替えます。

設定項目の中の「Press a mouse button」にチェックを入れて、設定項目内の「Left」をクリックして選択すると、そのボタンで左クリックの操作ができるようになります(Right なら右クリック)。


「Scroll the mouse」にチェックを入れた場合は、マウスホイールの操作を割り当てることができます。ホイールの操作方向は矢印をクリックして選択することで変えられます。矢印ボタン下にあるスライダーでホイール操作の感度の設定もできます。

マウス操作の割り当て設定
マウスを動かした時の動作をスティックに割り当てる場合、スティックを上下左右に動かすと、それぞれの方向ごとの入力の設定画面に変わるので、それぞれの方向の設定画面で「Move the mouse」にチェックを入れ、動かしたい方向の矢印をクリックして選択し、方向の設定をします。さらにスライダーでスティック入力の感度の設定をします。


設定の有効化
全ての設定が完了したらその設定を有効にします。Enjoyable ウインドウ右上の、下の画像の赤丸で示した部分をクリックするとマッピングが有効になり、コントローラーでの操作ができる状態になります。もう一度同じ場所をクリックするとマッピングは無効になります。Enjoyable 起動時には無効の状態なので、コントローラーを使う場合には起動後に毎回有効にしてください。


マッピング設定の切り替え
Enjoyable は複数のマッピング設定を作成することができます。


複数のマッピング設定を作成した上で、Switch to mapping の設定をしておくと、使用するマッピング設定をコントローラーのボタン操作で切り替えることができます。

設定例
Mapping1 で L1 ボタンにスペースキー、L2 ボタンに左シフトキーを割り当て。
Mapping2 で L1 ボタンに左シフトキー、L2 ボタンにスペースキーを割り当て。

上記の設定に加えて

Mapping1 で SELECT ボタンに Switch to mapping 「Mapping2」を割り当て。
Mapping2 で SELECT ボタンに Switch to mapping 「Mapping1」を割り当て。


このように設定をすると、SELECT ボタンを押すたびに Mapping1 と Mapping2 の設定に交互に切り替わり、L1 ボタンと L2 ボタンのキー割り当てが交互に入れ替わるような挙動になります。

この機能を応用して、例えば敵と戦う時のマッピング設定と、建築時のマッピング設定をそれぞれ作成しておき、場面に応じてボタン操作でそれらのマッピング設定を切り替えるといった使い方ができます。この機能を使うことで、コントローラーのボタンの少なさをある程度補いながら操作の幅を広げることが可能になります。

マインクラフトでのコントローラーの使用感


コントローラーでマインクラフトをプレイしてみた感想としては、好きな体勢で持つことができる点はキーボード・マウスより遥かに楽で、コントローラーって素晴らしいデバイスだったんだなと改めて感心させられました。しかし正直なところ、操作自体はちょっとやり辛かったです…。

慣れてくるとそれなりにプレイはできるのですが、スティックでの視点移動がマウス操作に比べて遅いため、思い通りに動かせるとは言えない感じでした。頭の中の操作イメージと実際の動きにギャップができてしまうため、酔いそうになります。

また、少し操作を誤ったり何か突発的な事態が起きた場合には、視点がどちらを向いているのか分からなくなることがあり、ゾンビに襲われた時などはパニックになります。

しかし、これはコントローラー操作の慣れの度合いもあると思いますし、Enjoyable での設定の限界の可能性もありますし、別のマッピングアプリだとまた違うのかもしれないので、なんとも言えません。

おそらく PS 版マインクラフトでは操作性がコントローラーに合わせて調整されているはずなので、どのような違いがあるのか見比べてみたいところですね。もし違いがなければ、自分のコントローラー操作が下手なだけということになります(^_^;

コントローラーの使い方を工夫してみた


コントローラーでの操作は自分にはイマイチでしたが、色々試してみたところ、操作のやり難さを解決してコントローラーを快適に使う方法がありました。

マウス操作は普通にマウスで行い、移動やジャンプなどのキーボード操作だけコントローラーで行うと、思った以上に操作しやすかったです。前後左右 (W, S, A, Dキー)、スペース、シフト、Eキーあたりを、コントローラーの方向ボタン、L1、L2、SELECT に割り当てると、左手のみで大体の操作はできます。

自分は以前に FPS ゲームもやっており、マウスとキーボードでの操作自体は問題なかったのですが、Apple のキーボードがゲーム操作では使いにくかったので、左手だけコントローラーを使うというのはなかなかいい発見でした。ただ、PS3 コントローラは片手で持つには少し重いため、使いやすように持ち方を工夫する必要はあると思います。

他にスーパーファミコン風の USB ゲームパッドも持っていたので使ってみましたが、こちらは軽くて片手での操作も快適でした。使えるボタンは少ないですが、マッピング設定と扱い方を工夫すれば、ある程度の基本操作は問題なくできます。左手用コントローラーとして使うなら、PS3 コントローラよりこちらの方がいいかもしれません。

コントローラーでは割り当てできるキーの数がどうしても限られるので、キーボードを完全に使いこなしているような人にはおすすめできませんが、キーボード操作にどうにも慣れないという場合は、マウス+コントローラーでやってみるのもいいんじゃないかなと思います。

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