macOS の再インストール用に、USB メモリから起動可能なインストールメディアを作ってみました。インストールメディアは macOS の修復をしたりクリーンインストールをする時などに使用します。
OS のバージョンアップ(特にメジャーバージョンアップ)をしてみたら不具合が多くて困った、なんていう事になったとしても、事前にインストールメディアを作っておけば、以前のバージョンをインストールし直すことができるので、万が一の時に役に立ちます。次期バージョンの OS が配信される直前には、念のため現行バージョンのインストールメディアを作っておくのがいいと思います。
作成手順の流れとしては、App Store から macOS のインストール用ファイルをダウンロードし、コマンドを打ち込んで USB メモリをインストールメディアにする、と言った感じになります。コマンドはコピペするだけで大丈夫なので、意外に簡単です。
それでは実際の手順を紹介します。
用意するもの
容量が 8GB 以上の USB メモリ
macOS インストール USB メモリの作成
1. ダウンロード
まず App Store から macOS インストーラをダウンロードします。(El Capitan など過去のバージョンも以前にインストールしたことがあれば「購入済み」からダウンロード可能です)
ダウンロードボタンを押すとインストーラのダウンロードが始まります。
インストーラーはその時点で最新のバージョンのものになります。
macOS Sierra のインストーラのサイズは約 5GB です。
ダウンロードが完了すると、このようなウインドウが表示されます。
「続ける」は押さないで command + Q で終了させてください。
2. USB メモリをポートに差し込む
USB メモリを Mac の USB ポートに接続します。接続後、下の画像のようにデスクトップに USB メモリのアイコンが表示されるのを確認してください。(ここでは USB メモリの名称が「usb」になっていますが、実際の名称は何でも構いません。)
3. ターミナルでコマンドを実行する
Launchpad の「その他」から「ターミナル」を起動し、ターミナルに
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume
をコピーペーストします。
続いてデスクトップに出ている USB メモリのアイコンを、ターミナルのウインドウにドラッグアンドドロップします。
/Volumes/usb
のように USB メモリのパスが入力されます。(この文字列の前後には半角スペースを入れてください。)
その後に続けて
--applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app
をコピーペーストします。
最終的に以下のようにコマンドが入力されているのを確認したら「return」を押してコマンドを実行します。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/usb --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app
(このコマンドは macOS Sierra のメディア作成用です。例えば El Capitan のメディアを作りたい場合は「macOS\ Sierra.app」の部分を「OS\ X\ El\ Capitan.app」に変えてください。)
コマンド実行後に Password: と表示されるのでパスワードの入力をします。入力中は打ち込んだ文字の表示やカーソルの移動など、画面上の変化は全く起こりませんが、実際には打ち込まれているので、打ち間違いに注意してください。パスワードの入力ができたら「return」キーを押します。
Ready to Start. と表示され、/Volumes/usb(USB メモリ)を消去してもいいかを確認されます。「y」キーを押して「return」キーを押すと USB メモリのデータが消去され、インストーラのデータの書き込みが始まります。インストーラの書き込みは 10 分程度で完了します。
Copy Complete.
Done.
と表示され、コマンド入力可能な状態になったらインストール USB の完成です。
macOS インストール用 USB メモリができました。
USB メモリから macOS をインストールする方法
インストール USB メモリを USB ポートに差し、電源を入れた直後から「option」キーを押したままにすると、起動ディスクの選択画面が出ます。
「Install macOS Sierra」を選択して起動したのち、macOS ユーティリティから macOS の再インストールを行うことができます。
起動ディスクの選択画面
参考にした Apple のサイト:
macOS の起動可能なインストーラを作成する
Mac での起動ディスクの選択方法
0 件のコメント:
コメントを投稿