2017年2月4日

Raspbian Jessie with PIXEL のインストール手順


カードサイズのコンピューター「Raspberry Pi 3 Model B」を買いました。動かすにはまず microSD に OS を入れる必要があり、とりあえず使える状態にするため、Raspberry Pi 用の OS「Raspbian Jessie with PIXEL」をインストールしました。自分の行ったインストール手順をまとめておきます。

*追記
最新版の Raspbian は「Raspbian Jessie with Desktop」と名称が変わりましたがインストールの手順は同じです。

用意するもの


Raspberry Pi 
RSコンポーネンツ版(UK製日本製)、element14 版(中国製)と色々あるようですが、どれも性能は同じです。自分は価格の安かった element14 版を買いました。しかし、なんとなくソニーの工場で製造されている RS 版の方が良さそうな気がしてしまいますね。


microSD カード
8GB 以上の microSD を用意してください。この microSD カードに OS を書き込んで使用します。

関連記事:
Raspberry Pi に最適な microSD カードは?【検証してみた】


電源とケーブル
2.5A 以上の給電ができるアダプタを用意してください。

Raspberry Pi 3 は以前のモデルより性能が向上しているため消費電力が多く、負荷をかける使い方をする場合には 2.5A の電源アダプタを使用することが推奨されています。一応 2A のアダプタでも動作はしましたが、負荷がかかるたびに電力不足のマークが表示されていたので、素直に 2.5A 以上のアダプタを使った方が良いと思います。

注意するのはアダプタだけでなく、USB ケーブルも 2.5A の出力に対応したものが必要になります。アダプタに問題がなくても充電ケーブルのせいで十分な給電ができない場合があります(100 均の普通の充電ケーブルを使ったところ電力不足が起きました。)。2A もしくは 2.4A 対応のケーブルであればおそらく大丈夫だろうと思いますが、Raspberry Pi 3 は電源関係の要求が割とシビアなようなので、使うものを選ぶ際には品質にも注意してください。

キーボードとマウス
USB で接続ができる普通のものであれば、有線でも無線でもなんでも OK です。

Logicool ロジクール ワイヤレス ミニマウス ブラック M187BK
iBUFFALO USB接続 有線スタンダードキーボード ブラック BSKBU18BK/N

HDMI ケーブル
ディスプレイやテレビと Raspberry Pi を接続するのに使います。テレビに HDMI でレコーダーなどを接続している場合は、そのケーブルを Raspberry Pi に差し替えるだけでも大丈夫です。少し前の PC 用ディスプレイでは HDMI が付いていないこともあるので、その場合は変換アダプタや変換ケーブルなどを使う必要があるかもしれません。


Raspbian のインストール方法


Raspbian は Debian GNU/Linux をベースに Raspberry Pi 用にカスタマイズされた OS です。

パソコンの場合はインストールメディアから OS をインストールするのが一般的ですが、Raspberry Pi の Raspbian の場合は、パソコンと SD カードリーダーを使って SD カードに書き込みます。Raspberry Pi 単体で Raspbian をインストールすることはできません。

Etcher で microSD へ書き込み


イメージ書き込みアプリ Etcher を使って SD カードに Rasbian のイメージを書き込みます。Etcher は Mac, Linux, Windows の各 OS 版があるので、どの OS からでも同じように書き込むことができます。

1. ダウンロードページから Raspbian Jessie with PIXEL の ZIP ファイルをダウンロードする。

2. ダウンロードした zip ファイルを展開する。

3. etcher.to からイメージ書き込みツールの Etcher をダウンロードしてインストールする。

4. Etcher を起動し、「Select image」をクリックして先ほど展開した Raspbian のイメージファイルを選択する。


5. SD カードをドライブに入れる。(自動的に SD のドライブが選択されます)

6. 「Flash!」をクリックして SD カードに書き込む。


書き込みが終わったら Raspbian Jessie with PIXEL のインストールされた microSD カードのできあがりです。

Raspberry Pi の起動


Raspberry Pi の裏面にあるカードスロットに microSD をセットします。


HDMI ケーブルでディスプレイなどに接続、USB ポートにキーボード、マウスを接続します。Raspberry Pi に電源スイッチはないので電源を接続するとすぐにオンになります。そのため電源は最後に接続するようにしてください。


micro USB の電源を接続すると、Raspberry Pi の電源が入って赤色 LED が点灯し、Raspbian が起動します。

起動中このようなスプラッシュ画面が出ます。

1分ほど待つと Raspbian のデスクトップが表示されます。

Raspbian Jessie with PIXEL が起動しました。

これで Raspbian Jessie with PIXEL のインストールは完了です。

次はネット接続設定や日本語環境を整えたりするなど、Raspbian の初期設定を行い、日本語表示で使えるようにします。

ネットで調べると Linux 関係の解説はコマンドが盛りだくさんであることが多いので、ここではあえてコマンドをなるべく使わない設定手順で進めていきます。

続き: Raspbian Jessie with PIXEL の初期設定

0 件のコメント:

コメントを投稿